
岩手県大船渡市の大規模な山林火災で亡くなった柴田吉郎さん(90)の葬儀が10日、営まれた。遺族は葬儀後、三陸町綾里の小路地区の柴田さんが発見された場所で献花した。「助けられなかったのが悔しい」と無念さを吐露した。
自宅から県道に出る急な上り坂の途中で倒れているのが見つかったという柴田さん。長男の修幸(のぶゆき)さん(63)と長女の松川悦子さん(61)ら遺族は、避難指示の解除を受けて初めて現場に入り、花を手向けた。
柴田さん宅は焼け落ちて跡形もなく、周囲の木々も真っ黒に変色して焦げた臭いが立ちこめていた。
遺品のバッグの中に父がのこした「奇跡」
数年前から足腰が弱っていた…