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香取慎吾さん=東京都新宿区、関口達朗撮影
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 卒業や異動など、別れの季節ですね。僕にとって直近の別れは、フジテレビで11年ぶりに主演しているドラマ「日本一の最低男」。あと2話の放送で終わってしまいます。最終回に向けてドタバタと撮影する中、寂しさが襲ってきています。

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 僕が演じる一平には、志尊淳くん演じる義理の弟がいる。彼は、自分もシングルファーザーで大変なのに、遅くまで働く他の親の子どもまで預かろうとするような「良い人」。そんな彼に、一平は「どこかで誰かが無理すれば回る社会は、本当に回っているとは言えないんじゃない?」と投げかける。役を離れた香取慎吾としては「優しすぎる」と、内心イラッとしていましたが、彼が「自分が無理をして社会が回るならいいと思っている人」を表現している役なのだとわかり、ハッとしました。ドラマの現場も「誰かが無理をしてきた結果」なのかもしれない、と。

大丈夫?30年変わらないスタッフの「キツイですよ」

 僕は、撮影開始が朝7時半の…

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