
岩手県大船渡市で起きた大規模な山林火災の消火活動は大詰めを迎えている。全国から応援に駆けつけた緊急消防援助隊員は、交代しながら24時間態勢で山奥に入り込み、完全に火を消し尽くすまで入念な消火活動を展開している。
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消火活動に当たっているのは15都道県の消防隊員。大船渡市消防本部に各部隊の代表や自衛隊が集まり、装備や人数、現場の状況などを踏まえ、活動内容を調整している。
部隊はそれぞれ県内各地や宮城県に宿泊拠点を設け、自前で仮眠する場所や食事を用意し、火災現場への往復を連日繰り返している。
26日に発生した火災は地上とヘリコプターによる放水で、立ち上る火の手は沈静化した。しかし、落ち葉や下草などでくすぶり続けており、そのまま放置すると再び燃え上がる危険がある。
歩きながらセンサーで確認、残り火を手作業で消し止め
そのため、地図上で300メ…