
東京電力福島第一原発が立地する福島県双葉町の伊沢史朗町長は2月、県内各地の除染作業で発生し、同町と福島県大熊町の中間貯蔵施設で保管されている「除染土」を町内で受け入れる考えを表明した。東日本大震災14年を前にインタビューに応じた伊沢町長は改めて、その意図を語った。
――県内で出た除染土を町内の公共事業で再生利用する考えがあるという「私見」を公表しました。反応はありましたか
私の携帯にメールなどが来ましたが、意外にも反対意見が一つもなかった。誰かがこの話をしなければならない時に、よく問題提起したという受け止めが大半でした。
――議会や町民の理解をどう進めますか
3月定例会(11日開会)で一般質問が出れば説明します。町民には、除染土を保管した中間貯蔵施設がどういうものか理解してもらうことが重要です。町民のみなさんに取り組みを視察してもらうことも一つの方法だと考えています。どの部分が再生利用可能で、どの程度が県外最終処分となるのか。そういった理解がないまま進むことはないでしょう。
――町内で再生利用する場合、時期はいつぐらいになるのでしょう
現時点で予定はなく、町民や…