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自らの体験を描いたドキュメンタリー映画「Black Box Diaries」が米ニューヨークのアジア・ソサエティーで上映された後、壇上で話すジャーナリストの伊藤詩織さん(右)=2025年3月5日、中井大助撮影

 性被害を実名で訴えた、ジャーナリスト伊藤詩織さんが監督したドキュメンタリー映画「Black Box Diaries」の上映会が5日、米ニューヨークであった。作品では映像や音声が許諾なく使われたと指摘され、伊藤さんも謝罪する声明を発表している。この日、上映会場で登壇した伊藤さんは「日本で上映できるよう、必要なアップデートの努力をしている」と述べ、修正する意向を示した。

 映画は世界各国の映画祭などで上映され、米アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門の候補となるなど高い評価を受けているが、日本での公開は決まっていない。2日にロサンゼルスであったアカデミー賞の授賞式にも出席した伊藤さんはこの日、「(性被害は)日本だけの問題ではなく、世界中で起きている。日本ではまだ上映できていないが、ニューヨークで上映できるのは一歩前進だと考えている」と述べた。

 伊藤さんは2月20日に発表…

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