
群馬県渋川市内の県立高4校の生徒たちが、合同で各校の魅力を伝える説明会を23日に開催する。生徒自身が学校生活や行事などを説明するほか、吹奏楽部やコーラス部がパフォーマンスを披露する。市内の高校への進学率を高めて、地域課題解決に自ら取り組む人材の育成を図ろうと市も財政面で支援する。
主催するのは、渋川、渋川女子、渋川青翠、渋川工業の生徒が中心となってつくる実行委員会。実行委員長の堀口泰生さん(渋川3年)と実行委員の針塚菖元さん(同)によると、昨年夏に他県で同様の事例があるのを知り、自らも取り組みたいと考えたという。
一般社団法人Portalが運営する高校生らの居場所「ユースセンターよはく」を利用する高校生らに声をかけて実行委を立ち上げ、昨秋から具体化に向けて準備を進めてきた。手分けして各校を訪ねて協力を依頼し、教育委員会には説明会の周知について協力を求めた。
堀口さんは「学校生活で体験して感じた魅力を伝えたい。自分が渋川高校で過ごした3年間はとても充実したもので、今の小中学生にもそれを経験してほしい」。針塚さんは「他県の事例で印象に残ったのが、『偏差値に頼らない学校選び』。小中学生には偏差値ではなく、学校の魅力で選んでほしい」と、参加を呼びかけている。
説明会は23日午前10時~午後4時(正午から1時間休憩)。会場は市役所第二庁舎と渋川公民館。無料。問い合わせはユースセンターよはく(070・3277・0605)。
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4校の生徒がPRする魅力
渋川 校歌の冒頭にあるように、「自由の子」という考え方が尊重されており、授業や部活動、学校行事など様々な場面で発揮されています。
渋川女子 文武両道をめざす生徒が通い、何事も全力で取り組み高校生活を謳歌(おうか)しています。新しいことにもたくさんチャレンジできます。
渋川青翠 総合科では自分のやりたい分野を学ぶことができます。介護やスポーツ、料理など副教科から将来の選択肢が広がります。
渋川工業 ものづくり、自動車や電気工事、パソコン技術など専門的知識や技術を学び、国家資格取得に向けて学びます。個性を大事にします。