
健康影響が懸念される有機フッ素化合物(総称PFAS(ピーファス))をめぐり、内閣府食品安全委員会が昨年6月に公表した評価書について、「作成の過程に疑義がある」とするリポートを市民団体がまとめ、3日公表した。
評価書は、PFASによる健康影響の有無などを検討した学術論文268本を参照文献として分析。「発がん性の証拠は限定的、ないし不十分」などと述べていた。
これに対し、認定NPO法人「高木仁三郎市民科学基金」のメンバーが記者会見し、当初の文献リストにあった257本のうち190本が検討過程で分析対象から除外され、リストになかった201本が新たに付け加えられていたとする検証結果を示した。
食安委「プロセスに問題があったとは思わない」
除外された論文には「PFA…