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新潟県

 東京電力柏崎刈羽原発は28日、放射線を測るため敷地内に9台設置しているモニタリングポストと、7カ所の放水口に置かれた海水モニターのデータが、数値を監視する1号機中央制御室で表示されないトラブルがあったと発表した。測定自体に問題はなく、同時に送信している新潟県にはデータが届いていたが、中央制御室ではモニタリングポストの数値が最長1時間20分、表示されなかった。

 海水モニターは2分に1回、モニタリングポストは30秒に1回、測定データを送信するように設定されている。海水モニターは27日午前5時58分から、モニタリングポストは同午前7時10分から、断続的に中央制御室の画面にデータが表示されない状態となった。

 双方とも午後4時40分には復旧。それまでの間、表示されない状況が各18回発生。海水モニターの最長は54分だった。

 また、風速や風向きを測定する気象データも同日朝~夕、中央制御室で19回表示されない状態となっていた。

 同原発では1月26日にも9台のうち4台のモニタリングポストのデータが30秒間表示されない不具合があった。東電は伝送経路を中心に調べているが、原因はまだ特定されていないという。

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