写真・図版
関門海峡ミュージアム=北九州市提供

 福岡・佐賀両県で結婚式場を展開する「アルカディア」(福岡県久留米市)が事業を停止し、破産申請の準備に入ったことを受けて、北九州市が無償で式場を提供するなどの緊急支援策を発表した。

 対象は「アルカディア小倉」(北九州市小倉北区)での結婚式がキャンセルになったカップル。

 ウェディング事業などを手がける「マリーゴールド門司港迎賓館」(同市門司区)と連携。関門海峡ミュージアム内に3月9日オープンするセレモニースペースを、衣装代やヘアメイク代も含めて無償で提供する。門司港迎賓館が運営する施設で、30人以上が出席する披露宴を自己負担で開くことが条件となる。

 また、小倉城やいのちのたび博物館、美術館など市内の五つの公共施設をフォトウェディング会場として無償で貸し出す。

 いずれも準備が整い次第、申し込みを受け付ける。詳細は市のホームページで公表するという。

 武内和久市長は報道陣に「キャンセルとなった戸惑いや悲しみは本当に大きいと思う。官民が一体となって、まちぐるみで応援したい」と述べた。

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