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宮城県

 【宮城】仙台市長の公用車は高級すぎる――。同市の伊藤優太市議が26日の市議会で、市が今年度に新たに購入した公用車についてそんな指摘をした。公用車はトヨタの高級ミニバン「アルファード」(ハイブリッド車)のエグゼクティブラウンジで、約851万円で購入したという。

 市は指名競争入札でアルファードを購入。その際、グレードについてエグゼクティブラウンジを指定していた。エグゼクティブラウンジはマッサージ機能がついたシートなどが特徴で、トヨタのウェブサイトによると、標準グレードと比べて200万~300万円ほど価格が高くなっている。

 伊藤市議は「物価高で市民の生活は本当に厳しい。800万円を超える最上級グレードを公用車として購入したことは市民の理解を到底得られない」と指摘した。

 郡和子市長はこれに対し「他の政令指定都市や周辺自治体の状況を参考にして秘書課で判断した。私としても適切と考えている」と述べた。市秘書課によると、車内での書類の確認など業務の効率性や安全性なども考慮して選んだという。

 一方、県によると、村井嘉浩知事の公用車もアルファードのエグゼクティブラウンジだという。

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