1日の米ニューヨーク外国為替市場で、対ドル円相場は1ドル=157円半ばから一時4円ほど急騰し、153円00銭をつけた。市場では、政府・日本銀行が先月29日に続いて為替介入に動いたとの見方が強まった。市場関係者の推計では3兆円規模だった可能性がある。ただ、円安ドル高の背景にある日米の金利差は当分縮まらず、その効果は一時的とみられる。
2日の東京市場では円を売り戻す動きもあり、午後5時時点では前日同時刻より2円40銭円高ドル安の1ドル=155円48~51銭だった。
市場で大きな注目を集めていたのが、米国の利下げの行方だ。米連邦準備制度理事会(FRB)は、1日(日本時間2日未明)に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、6会合連続となる政策金利の据え置きを決めた。物価上昇(インフレ)圧力が根強く、利下げに踏み切るのは時期尚早だと判断した。
決定は全会一致。政策金利は…