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ミャンマーを舞台にした国際的な詐欺をめぐり、タイ警察に保護された愛知県の少年(16)が、インターネットで「海外の仕事」を勧誘してきた相手から男性を紹介され、この男性から直接、渡航の段取りなどを指示されていたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。男性は少年に「頑張れば稼げる」などと話し、パスポート取得を指示したという。県警が詳しい経緯を調べている。
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捜査関係者によると、少年は昨年11月ごろ、インターネットを通じてやりとりしていた相手から「海外に特技を生かせる仕事がある。半年くらいの仕事だ」などと勧誘された。少年が興味を示すと男性を紹介され、男性と複数回食事などをしたという。男性は渡航の段取りを教え、パスポートを取得するように指示。少年はパスポートを取得して同12月にタイ経由でミャンマーに入国した。少年は現地で電話で警察官などをかたる詐欺に加担させられ、1日10時間ほど特殊詐欺の「かけ子」をして報酬を受け取っていたという。
少年の親「同意していない」
外務省や愛知県旅券センター…