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製紙会社の丸住製紙(愛媛県四国中央市)は25日までに、新聞や出版などの洋紙事業から撤退する方針を明らかにした。「デジタル化や紙の需要減など、社会情勢に鑑みて判断した」としている。日本製紙連合会によると、新聞用紙の生産量では日本製紙、王子製紙、大王製紙に続く国内4位。
従業員数は500人で、2023年11月期の売上高は458億円だった。7割を洋紙事業が占める。東京商工リサーチによると、近年は赤字傾向が続き、24年11月期の純損益は45億円の赤字だった。
洋紙を製造している大江工場(同市)の従業員の雇用をどうするかについては明らかにしていない。今後は太陽光発電などの事業に注力する。
同社の創業は1919年。4…