写真・図版
能登演劇堂の舞台で語る仲代達矢さん=2025年2月23日午後1時40分、石川県七尾市、椎木慎太郎撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 昨年元日の能登半島地震で被災し、休演が続いていた「能登演劇堂」(石川県七尾市)が修繕を終え、23日に初めて公開された。復興公演で主演する名誉館長で俳優の仲代達矢さん(92)が登壇し、「第二のふるさとの能登で芝居を復活できてありがたい。これからも心の交流を深めていきたい」と語った。

 仲代さんと能登を結びつけたのは、1983年の家族旅行。自然の美しさに心ひかれ、自身が主宰する劇団「無名塾」の合宿を中島町(現・七尾市)で開くようになった。仲代さんは町とともに「演劇のまちづくり」をめざし、能登演劇堂を監修。95年5月に開館した。

 地震で演劇堂の外壁に亀裂が走り、舞台照明が外れた。格子状の骨組みにはめられた天井の板もずれ、芝居の上演は困難になった。

 今月20日に修繕を終えた舞…

共有