4月29日に報道陣への対応をする神田真人財務官=財務省、岡林佐和撮影
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 日本時間1日午前5時過ぎの外国為替市場で、対ドル円相場が一時1ドル=153円00銭まで4円ほど急騰した。先月29日に続く急変に、市場では政府・日本銀行による為替介入があったとの観測が出ている。しかも今回は、市場が注目していた米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後、円高方向に振れつつあるタイミングだった。為替介入だったのか。その場合の狙いは何か。三菱UFJ銀行の井野鉄兵チーフアナリストに背景を聞いた。

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 ――FOMCでは6会合続けて政策金利の据え置きを決め、パウエル議長は会見で「再び利上げする可能性は低い」と述べました。

 「総じて、事前の想定よりもタカ派(金融引き締め、利上げに積極的)ではない印象を受けました。利下げ期待が大きく後退する結果ならば、米国の長期金利が上昇して円安が進行する可能性もありましたが、長期金利は低下し、円高で市場は反応しました」

 ――FOMC終了後の午前5時ごろから急速に円高に振れました。

 「米ニューヨーク市場の終了…

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