米上院は12日、トランプ大統領が米情報機関トップの国家情報長官に指名したトゥルシ・ギャバード氏の人事を承認した。米議会ではギャバード氏の資質を疑問視する声が出ており、民主党議員に加え、共和党重鎮のマコネル上院議員が反対にまわった。
投票結果は賛成52票、反対48票だった。承認を受けてギャバード氏は同日、正式に就任した。
ギャバード氏はハワイ州選出の元連邦下院議員。過去に、ウクライナに侵攻するロシアの主張に同調する発言をしたことなどが問題視されてきた。2023年12月には旧日本軍による真珠湾攻撃の日に合わせ、X(旧ツイッター)への投稿で「日本の太平洋侵略を思い起こすと、現在行われている日本の再軍備化は本当にいい考えなのか」と、日本の防衛力強化に警戒感を示した。日米が再び戦う事態にならないよう「注意する必要がある」とも述べていた。日米同盟を強化してきた米政府の立場と大きく異なる発言だ。
国家情報長官は、米国内の情…