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関西電力の水田仁・原子力事業本部長(左から2人目)と、資源エネルギー庁の山田仁・資源エネルギー政策統括調整官(中央)から説明を受ける中村保博副知事(右)=2025年2月13日、福井県庁、鎌内勇樹撮影

 関西電力は13日、福井県内の3原発(美浜、大飯、高浜)から出る使用済み核燃料について、県外に運び出すための新たな工程表を県に示した。主な搬出先とする青森県六ケ所村の再処理工場の完成が遅れ、県から見直しを求められていた。

 関電が県に工程表を示すのは2023年10月に続き2回目。新たな工程表では、再処理工場への搬出を2年遅らせ28年度からとし、30年度までに198トンを出す。プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の実証研究を名目に、27年度以降に予定するフランスへの搬出は、量を倍増させ、200トンから400トンとする。増やしたうちの100トンは30年度から出すとした。

 使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設を県外に建てることについては、前回の工程表から変更はなく、具体的な候補地を示さないまま、30年ごろに操業を始めるとした。中国電力とともに山口県上関町での建設を模索するが、適地調査中の段階にあるためだ。

 六ケ所村とフランスに出すこ…

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