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【動画】日本一寒い町で「氷のかまくら」に宿泊。どれほど寒いのか検証した=原知恵子撮影
「しばれフェスティバル(@陸別町)同行取材者を募集中。零下30度を下回る可能性もありうるなか、氷のかまくらで宿泊する『人間耐寒テスト』が目玉です」
昨年12月、同僚からのメールに、思わず「同行希望」と返した。寒いのは人一倍苦手なのに。
東京出身。昨春、札幌異動が決まると、友人や取材先から「大丈夫?寒いの苦手だよね?」と心配の声が相次いだ。それでもせっかく北海道で過ごす初めての冬、「日本で一番寒い町」で寒さを楽しむ祭りだなんて、そそられる。
しばれフェスティバル
「日本一寒い町」をうたう陸別町で1982年から続く祭り。「寒さこそ偉大な資源」という逆転の発想から生まれた。名物「人間耐寒テスト」は毎回抽選になる人気ぶりで今回は約130人が挑戦。
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厳冬期の北海道に慣れ親しんだ網走支局長から指南され、零下25度まで対応の寝袋をレンタル。寒さをしのぐためのマットやカバーも借りた。2月1、2日、万全の態勢で挑んだ。
どれだけ寒いのか?実験で検証
1日午後4時。会場入りすると、開幕2時間前なのにすでに折りたたみイスに腰を下ろして火を囲んだいかにも「猛者」のグループがいた。イスもなければガスコンロの一つも持ち合わせていない自分が来たのはやはり間違いだったのか。そううつむいたが、「牛乳いかがですか」と道産牛乳のホットミルクを手渡されると、そんな不安は吹き飛んだ。
しばれフェスティバルの会場は、陸別町の中心部にある道の駅や役場から車で3~4分のイベント広場だ。
「人間耐寒テスト」の受付では、参加記念に地元の子ども作の「耐寒成功祈願」が渡され、「寒いけどがんばれ」といったメッセージが。その温かさにまた寒さが吹き飛ぶ。
夕方は、上は計6枚を着込む…