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2019年6月、大阪で首脳会談するトランプ米大統領と中国の習近平国家主席=ロイター

 中国政府は10日、米国から輸入する石炭や液化天然ガス(LNG)、大型自動車など80品目に10~15%の追加関税を発動した。国営中央テレビ(CCTV)傘下のメディアが伝えた。合成麻薬の米国への流入を不満としてトランプ米政権が全中国製品に10%の追加関税を課したことへの報復措置。

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 日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、今回、追加関税の対象となる品目の米国からの輸入額は140億ドル(約2兆1千億円)規模で、米国からの輸入総額1643億ドルの8.5%にとどまる。エネルギーや自動車など米国の主要な輸出品を狙ってはいるものの、以前に比べれば中国側の出方は抑制的だ。

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