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姫路市議会の入る市庁舎=2024年12月18日午前11時27分、兵庫県姫路市

 昨秋の兵庫県知事選をめぐり県警本部からXの投稿の削除や訂正を求められた自民党会派の姫路市議について、市議会の主要8会派は10日、「不適切な投稿を繰り返して議会の品位と名誉を害した」などとして、市議の弁明を聞く政治倫理審査会を開くよう議長に請求した。議長は受理し、近く会を設ける考えだ。

 市議アカウント名による投稿は1月20日付で「兵庫県警の内部では知事選において、特定候補(斎藤知事ではない)の応援をするように通達されていたと聞いた」などと発信。県警はそのような事実はないとして、自民党県連に対して削除と訂正を求める申し入れをした。市議は10日夕現在でこの投稿を削除していない。

 市議会議会運営委員会では昨年12月から、この市議が県警に関わる投稿のほか、一般市民や職員、同僚議員らに不適切な投稿を続けていると問題視していた。10日の委員会では、ほとんどの会派の委員が政倫審の開催を求めた。自民党会派の委員も最終的には「みなさんの動きに従う」と述べ、会派として請求に名を連ねた。

 市議は代表取材に対し「弁護士に相談済みだが、私の一連の行動に対して全く問題はないと言われており、今後も毅然(きぜん)とした対応をとっていくつもりだ」などとコメントした。

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