JR松江駅(松江市)1階の待合室(約50平方メートル)が3月下旬、「特急やくも」をイメージした「やくもラウンジ」としてリニューアルする。JR西日本が1月29日に発表した。島根県産の木材を使ったテーブルやイス、ベンチなどを並べ、誰でも利用できる「温かな空間」を演出するという。
JR西は、昨年春の特急やくもの新型車両導入に合わせ、一昨年夏に米子駅(鳥取県米子市)、昨年春に出雲市駅(島根県出雲市)にやくもラウンジを整備した。やくものシンボルマーク「雲」を連想させる丸みを帯びたテーブルやベンチのデザインが特徴だ。車両を含めたトータルなデザインが2024年度のグッドデザイン賞のベスト100にも選ばれた。
松江駅では新型やくもの導入1年を迎えるのに合わせて整備することになった。これまでは、金属製のイスが並ぶだけの簡素な待合室だったが、米子駅、出雲市駅と同様に「雲」をかたどった県産材のテーブルやベンチなどを配置し、温かみのある空間に刷新する。
JR西の金岡裕之・山陰支社長は1月29日の定例会見で「家具のひとつひとつが新型やくもを連想させるデザイン。車内だけでなく、出発までの待ち時間も含め、トータルでご満足いただけるよう努めていく」と話した。