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兵庫県警本部

 同僚とバーベキューをした際に酒を飲んでミニパトカーなどを運転したとして、兵庫県警は31日、西播地区の警察署に勤務する巡査部長2人を懲戒免職とし、発表した。いずれも道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で近く、神戸区検に書類送検する。

 監察官室によると、バーベキューは昨年5月15日の夕方、巡査部長(28)が勤務する駐在所の庭で、別の駐在所の警官を含む6人で開かれた。

 辺りが暗くなり、巡査部長が付近にとめていた自家用車を運転して位置を変え、ヘッドライトで会場を照らしたが、うまく光が届かなかったという。

 別の巡査部長(32)が「肉の焼き具合を確認するため」に、より車高の高いミニパトのヘッドライトを当てることを提案。飲酒した巡査部長2人が自家用車とミニパトの位置を入れ替えた際、公道を一時走行したという。

 監察官室によると、ミニパトのライトを当てても、肉の焼け具合は十分に確認できなかったという。

 通行人から「パトカーのライトを使ってバーベキューをしている」と110番通報があり発覚。翌日、上司に対して6人は「酒を飲まなかった警察官が運転した」と説明したが、ミニパトのドライブレコーダーの分析で、飲酒をした巡査部長2人の運転とわかり、虚偽の説明だと判明した。

 ほかの4人については虚偽の報告をしたとして同日付で、減給6カ月(10分の1)の懲戒処分とした。正木博文・監察官室長は「指導を徹底し、再発防止に努めます」としている。

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