【動画】見頃を迎えた蔵王の樹氷「スノーモンスター」=関田航撮影
山形・宮城県境にまたがる冬の蔵王連峰の風物詩で、「スノーモンスター」の愛称で知られる樹氷が見頃を迎えている。晴天の27日、地蔵岳の山頂付近では多くの観光客が樹氷と写真に納まったり、付近を散策したりして楽しんでいた。
樹氷は、北西の季節風で冷却された空気中の水分や雪が、蔵王連峰に群生する針葉樹のアオモリトドマツに吹き付けられてつくられる。蔵王ロープウェイによると、例年12月下旬ごろから見られるが、今年は雪が多く、早く大きく成長したという。冬期は晴れる日が少なく、好天下の樹氷観賞は月に2、3日ほどだという。
樹氷と温泉に魅せられ長年蔵王に通っている栃木県の団体職員室井淳一さん(56)は「必ず晴れるわけではないから、今日は最高。このまま帰りたくない」と笑顔で話した。
日本で働く台湾出身の傅詩翔さん(31)はSNSで知り初めて訪れた。2週間前から天気を気にかけて、前日まで悩んだという。好天に恵まれ「ロープウェーの行列に台湾人観光客が多くて驚いた」とカメラを片手に語った。