フランスのマクロン大統領は28日、建物の老朽化や観光客の混雑が深刻化しているパリの世界的な観光名所ルーブル美術館の大規模改修を発表した。既存の建物の修復に加えて、新たな入館口やレオナルド・ダビンチの代表作「モナリザ」の特別室を新設する拡張工事を実施する。
ルーブル美術館の現在の年間来場者は約900万人に上り、1980~90年代の拡張工事で想定された来場者数の2倍を超えている。23日付の仏紙パリジャンによると、同美術館のデカール館長はダチ文化相に宛てた機密文書で、建物の漏水や気温の激しい変化による収蔵品への悪影響などを挙げ、大幅な改修の必要性を訴えていた。
マクロン氏は28日、美術館内で演説し、モナリザを新設する特別室に移して、鑑賞には専用チケットの購入を求める計画を明らかにした。現在の中央入館口に当たるガラスのピラミッドの混雑を緩和するため、敷地の東側には新しい入館口を造る。これらの拡張工事と合わせて、老朽化した建物の修復も進める。
仏公共放送によると、改修工…