写真・図版
ニデック本社=2023年、京都市南区

 モーター大手ニデックの岸田光哉社長は23日に東京都内で開いた記者会見で、工作機械大手の牧野フライス製作所への株式公開買い付け(TOB)について、牧野側が受け入れない場合でも「予定通りに前に進めたい」と語った。開始時期の延期など、牧野側が求める提案の修正についても応じない姿勢を改めて示した。

 牧野側への提案後、ニデックが会見を開くのは初めて。岸田社長は「我々の成長のみならず、業界が一段上のフェーズを目指す上でも意味がある。あらゆる手段をもって理解に努める」と語った。事前交渉なしの「同意なきTOB」を選んだ理由については、企業買収担当の荒木隆光専務が「最初から幅広い関係者に情報提供し、透明なプロセスで進めるため」と説明した。

 企業買収の実務に詳しいM&…

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