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サーバー内で熱を帯びるチップには液体で冷却するための茶色い銅板(中央)が取り付けられ、「コールドプレート」と呼ばれる=2025年1月14日、川崎市のNTTコミュニケーションズデータセンター

 人工知能(AI)は私たちの暮らしや仕事に深く関わり、その活用範囲は広がり続けている。ところが、ここにきて困った問題が持ち上がってきた。やたらと電気を食うのである。

 国際エネルギー機関(IEA)のリポートによると、2022年に世界のデータセンター、AI、仮想通貨の部門で消費された電力量は460兆ワット時と推定された。今後も急速に増え、26年には倍増する可能性もあるとしている。そうなると、日本の1年間の総電力消費量に匹敵する量だ。

 急増の大きな要因は生成AIの普及だ。膨大なデータをもとに新たなコンテンツを生み出す高度な能力を身につけた生成AIはその半面、大量の電力を必要とする。

生成AI、電力消費はけた違い

 IEAによると、グーグルの…

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