「マイナ保険証」を使った医療情報の提供について、本人が同意していないのに医療機関に情報が漏れる事案が最大73件起きたと、厚生労働省などが22日発表した。訪問診療や訪問看護で医療従事者がスマートフォンで使うアプリにプログラムの不備があったという。
- 【そもそも解説】なぜ「マイナ保険証」に移行するの?
漏れた情報は、過去の処方薬に関する調剤日や薬品名、調剤量などで、最大37人分の計73件。
マイナ保険証は、医療機関や薬局での受付時、カードリーダーに暗証番号を入力するなどして患者の保険資格が確認できる。患者が画面で「同意する」ボタンを押せば、患者の過去の診療情報や薬剤情報などが医療機関や薬局に提供される。
アプリを特定の手順で操作した際、情報提供に「不同意」と入力したはずが、薬剤情報だけ「同意」扱いとなるプログラムのミスがあったという。
アプリが稼働し始めた昨年1…