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「国民民主党国会対策委員会」の看板が掛けられた衆院第24控室内を説明する古川元久代表代行=2025年1月22日午前9時34分、国会内、岩下毅撮影
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 「103万円の壁」より先に大きく動かすことができたのは、「国会の壁」だった――。昨年10月の衆院選で議席を4倍に伸ばした国民民主党は、衆院内の部屋が3倍に広がった。隣に部屋を構える自民党との関係に変化が生じる可能性もある。

 古川元久国会対策委員長は22日、衆院3階に新たに割り当てられた部屋に、「国民民主党 国会対策委員会」と書かれた看板を掛けた。古川氏は記者団に「国民のご支援のおかげで大きな部屋に移ることができた」と胸を張った。

 この部屋は元々、自民と日本維新の会が二つに分けてそれぞれ利用していた。だが、維新が衆院選で議席を減らしたため、躍進した国民民主に割り当てられた。国民民主は左を自民、右を維新に挟まれる形で部屋を構えることになった。しかも、自民との壁にはもともと扉が設置されており、「コネクティングルーム」のようにお互いが行き来して、ひそかに面会することも可能だ。

 今回、国会の壁を動かし、部屋を広げることはできた国民民主だが、所得税がかかる年収の最低ライン「103万円の壁」の引き上げをめぐっては目下、与党と協議中だ。古川氏は記者団に「皆さんにばれないで(自民部屋へ)行けるルートはある」と冗談交じりに語った。

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