生まれ育った、福島県境の茨城県大子(だいご)町では人口減少が著しい。そんな山あいの小さなコンビニで、どのようにお客を集められるか考えてきた。
個人経営のローカルコンビニ「小西屋」を経営している鈴木秀男さん(56)。地元の高校を卒業して都内のコンビニで働いた後、数年で大子に戻り家業を手伝った。コンビニ以外にも、LPガスの販売や配達をしていた。10年ほど前、親が体調を崩したことから経営を引き継いだ。
「普通のことをやっていてはダメだ」
コンビニで目を引くのはアニメグッズや非売品の戦車のプラモデル、そしてミリタリーグッズだ。さらに、店内にある「屋台ラーメン醬家(しょうや)」とそこに並ぶ行列。初めて訪れる客は、戸惑いながら店内を見回している。
「聖地」との近さに活路
経営を引き継いだころ、同県…