タレントの中居正広さん(52)が起こした女性とのトラブル報道に端を発した問題は、30社超の企業がフジテレビでのCMの放送を差し止めるまでに広がった。問題の焦点は、フジのガバナンスや経営問題にも及ぶ。17日に行われた社長会見には社内外から批判の声が上がっている。
大手広告会社の幹部によると、風向きが完全に変わったのが、17日のフジの港浩一社長の会見だった。外部弁護士を中心とする調査委員会の設置を会見で発表。調査を委ねるとして、質問には「調査に関わることなので回答を控える」と繰り返した。
加えて、フジは2023年6月に被害状況を把握していたが、中居さんのレギュラー番組の放送を続け、スポンサーには一切知らせていなかった。「3回の改編時期も、何事もなく続いていた。おかしいだろう」という反発が、業界内に広がったという。
幹部「やらないほうがよかった」
番組に不祥事があった場合の…