俳人の黛(まゆずみ)まどかさんと、画家の木村英輝さんがコラボした「俳句涅槃(ねはん)図」が完成し、京都市東山区の建仁寺塔頭(たっちゅう)、西来(せいらい)院で特別公開されている。3月18日まで。
涅槃図は、臨終を迎えた釈迦を弟子や動物たちが取り囲み、嘆き悲しむ様子を描く伝統的な仏画だが、俳句涅槃図は聖徳太子やアインシュタイン、マリリン・モンローなど古今東西の著名人が集う異色の作品。縦2・4メートル、横3メートルで、黛さんの俳句が短冊になってちりばめられている。
黛さんは2020年、俳人で父の執(しゅう)さんをなくした。追悼のために、俳句を絵にちりばめて明るい涅槃図を作れないかと、ポップな作風で知られる友人の木村さんに依頼した。「父も喜んでくれていると思います」。拝観料は大人(中学生以上)800円、小人400円。