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トークイベントに登場した友近さん(左)と「フィルムエストTV」の西井紘輝さん=19日、松山市一番町3丁目、戸田拓撮影
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 愛媛が舞台のYouTubeドラマ「外湯巡りミステリー・道後ストリップ嬢連続殺人」が好評の、松山市出身のタレント友近さんが19日、市内で県主催のイベントに登場した。約70人の観客を前に「若者の発信力で広げる愛媛の魅力」と題した公開対談と質疑応答を行い、次作の構想も披露した。

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 観光名所を巡る殺人事件という筋書き、低画質に見える加工を施した映像など、昭和の民放サスペンスドラマの雰囲気を再現した「道後ストリップ嬢連続殺人」は昨年9月にネット公開され、今月18日に再生400万回に達した。地域に即した映像作品を表彰する「ロケーションジャパン大賞」にも、一般の映画やドラマに交じってノミネートされ、昨年末にはネット発コンテンツでは異例のBSでのテレビ放送も実現した。

 イベントは愛媛県のPR企画「まじめえひめプロジェクト」の一環。YouTubeチャンネル「フィルムエストTV」の主宰者でドラマの脚本・監督などを務めた西井紘輝さん、地方創生プロデューサーのジェームス・アキヤマさんらも参加し、地域発の情報発信について語った。

 有名タレントらの協力も得て独自に約90分のドラマを作った経緯について、友近さんは「巻き込み系の芸。色々な人に声をかけてきっかけを作るのが好き」と話した。レトロ風映像クリエーターの西井さんも巻き込まれた一人で、「友近さんのものづくりへの熱量はすごい」とたたえた。

 ドラマは第2弾の企画が進行中で、「鉄道+同窓会ミステリー」を構想しているという。西井さんは「もうちょっとで脚本ができる。映像も想像できている」といい、友近さんは「ぜひ出演してほしい2人の俳優を心に決めている」と明かした。2人は20日に今治市を訪れ、鈍川温泉などの魅力を伝えるPR動画を撮影するという。

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