言っちゃいけないと分かりつつ、口に出てしまう。自分の子がプレーしていれば、なおさらだ。
「ボールをもらいにいけ」「今のはファウルじゃないか」
小学生の娘はバスケットボールをしている。試合で頑張ってほしいからこそ熱くなり、コート上の我が子に指示やダメ出しを、そして審判には文句を言ってしまう。親がそのスポーツの経験者の場合、特にその傾向が強い。そう、私のように。
JBAアンケートからみえる選手の保護者像は
日本バスケットボール協会(JBA)が12歳以下の選手の保護者を対象に行ったアンケート(2021年)によると、「試合中に応援席からプレーに対して指示する」保護者は、「いる」「たまにいる」を合わせて58.8%に上った。
同様に「子どもやチームメート、コーチなどに対して、感情的な言葉や不適切な言葉を投げかける」保護者は22.4%。応援を飛び越えて、リスペクトを欠いた「罵声」を飛ばしてしまう親は少なくないのだ。
だからこそ、目から鱗(うろこ)だった。昨年末、娘たちが東京・駒沢体育館で開かれた3人制のバスケ大会に出場したときのことだ。
正式名称は3×3(スリー・…