日本銀行が23、24日の金融政策決定会合で、追加利上げする方向で検討していることが分かった。大きな判断材料としていた新年度の春闘でも賃上げの流れが続くとの見通しが後押しとなったようだ。20日に就任する米トランプ次期大統領の演説の内容や、それを受けた金融市場の反応をみて最終判断する。
利上げすれば、銀行間で短期資金をやり取りする金利(無担保コール翌日物)の誘導目標を、現在の0.25%程度から0.50%程度に引き上げる。この金利水準になるのは2008年以来、約17年ぶりとなる。
追加利上げについて、日銀の植田和男総裁は昨年12月の会見で、新年度の春闘で賃上げのモメンタム(勢い)が続くかどうかと、米トランプ政権が示す経済政策の動向を見極めたいとしていた。
賃上げをめぐっては年明け以…