相模原市内の小学校の教室に設置されたエアコン=2019年6月18日午前、相模原市南区、江口和貴撮影

 昨年と同様に、史上最も暑かった今年の夏。この10年間、年々増す夏の暑さにより、私たちの生活は大きく変化してきた。

  • 今年の夏も、史上最も暑かった 平均気温、平年より1.76度高く

 気象庁によると、東京都内で最高気温が35度以上の「猛暑日」となった日数は、2014年~22年は平均で8・3日だったが、23年は22日。今年も8月末時点で19日に上った。連動するように日本近海の海面水温も上昇傾向にあり、昨年は平年より1・1度高く、過去10年間で最も高い数字となった。

 猛暑で体調不良を訴える人も続出している。

 総務省消防庁によると、全国の熱中症による搬送人数は、14年(5月分を除く)の4万48人に対し、23年は9万1467人、今年は8月25日までに8万3238人(速報値)に上った。「過去に例のない広域的な危険な暑さ」が予測される際に、環境省と気象庁が「熱中症特別警戒アラート」を発表する運用も今年4月から始まった。

 屋外スポーツのあり方も変わ…

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