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ジャパンキャビアの商品(見本)=2024年9月5日午前11時46分、宮崎県庁、奥正光撮影
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 9月15日は「日本のキャビアの日」――。日本のキャビアのおいしさを多くの人に知ってもらおうと、国産キャビアを製造・販売する「ジャパンキャビア」(宮崎市)が日本記念日協会に申請し、記念日として認められた。記念日の誕生に伴い、県民向けのセールなど様々なキャンペーンを展開している。

 キャビアはチョウザメの卵の塩漬け。寿命は100年とも言われるチョウザメの長寿・生命力や、キャビア製造が最盛期を迎える9月にちなんで、記念日の候補にかつて「敬老の日」と定められていた9月15日を選んだ。

 宮崎では1983年にチョウザメの養殖が始まった。2004年には国内で初めて完全養殖に成功した後、県内の養殖業者が出資してジャパンキャビアを設立。13年度に15キロほどだった出荷量は、その後順調に伸び、23年度は約700キロに。16年の伊勢志摩サミットや23年の広島サミットで提供され、いまは北米などへ輸出するまでに成長した。

 同社の坂元基雄社長は5日、河野俊嗣知事に記念日誕生を報告し、「キャビア産業が宮崎に広がってきたのも、県民の応援があったから。一人でも多くの方に食べていただきたい」と話していた。

 県民割セール(https://store.japancaviar.jp/collections/miyazaki別ウインドウで開きます)ではキャビアが最大半額になるほか、記念日に賛同する県内外の飲食店が特別メニューの提供を企画しているという。(奥正光)

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