気象庁は1日、9月の全国の平均気温は平年より2.52度高く、昨年(プラス2.66度)に次ぎ、統計を開始した1898年以降、2番目に高かったと発表した。北海道と東北を除く、東日本、西日本、沖縄・奄美は平年を1.1~3.4度上回り、9月としては最も高かった。

 気象庁によると、9月は全国のべ1452地点で猛暑日を記録し、比較可能な2010年以降で最多だった同年の1093地点を上回った。特に東日本(プラス3.2度)、西日本(プラス3.4度)、沖縄・奄美(プラス1.1度)で高温が顕著だった。

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太宰府天満宮の参道を日傘をさして歩く人たち=2024年9月18日午後3時49分、福岡県太宰府市、榎本瑞希撮影

 厳しい残暑は9月下旬になっても続き、21日は三重県尾鷲市で、20日は静岡県熱海市、福岡県飯塚市など全国28地点で猛暑日となるなど、全国153の気象台などで記録する最も遅い猛暑日を45地点で更新した。

 中村尚・東大先端科学技術研究センター教授は「季節の歩みが遅れている。9月になっても真夏のような気圧配置が多かった」と話す。太平洋高気圧の張り出しに加え、偏西風が北に蛇行したことで日本の周辺は上空まで高気圧に覆われ、よく晴れて気温が上がった。

記事の後半で「9月末までに年間の猛暑日が多かった地点トップ5」を紹介します。

 海面水温も高く、水蒸気量が…

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