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対戦したフィンランドチームと交流する村上真佐子さん=2024年8月24日、北海道函館市の昭和公園
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 フィンランド発祥の軽スポーツ「モルック」の頂点を目指して日本を含む15カ国・地域のチームが競った世界大会が25日、北海道函館市で閉幕した。年齢や性別、障がいの有無に関係なく、誰もが共に楽しめる「ユニバーサルスポーツ」らしい光景も見られた。

  • モルックの世界大会が北海道函館市で開幕 国別対抗戦で日本は5位

 円柱状の木の棒を投げ12本のピンの倒れ方で点数が決まるルール。モルック歴約1年の村上真佐子さん(86)=札幌市清田区=にとってのクライマックスは5戦目で訪れた。

 村上さんが下手投げで繰り出した木の棒は11と記されたピンに命中。11点が入り、チームに4勝目を呼び込んだ。それでも村上さんは「狙ったわけじゃないのよ」と物静かに話した。

 80歳ごろまで卓球を楽しんでいた村上さん。モルックの体験会に参加したのをきっかけに、北海道フィンランド協会が月2回開く練習会に行くようになった。20代2人、40代1人、50代1人、60代1人の仲間5人と昨年11月に結成したのが今のチームだ。宮久保玉青(たまお)さん(56)=札幌市中央区=は「邪心のない一投でミラクルを起こす勝利の女神です」と村上さんに信頼を置く。

 村上さんらは強豪フィンラン…

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