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ノルディックスキーの世界選手権第5日は2日、ノルウェー・トロンヘイムで、ジャンプ男子個人ノーマルヒル(NH)=ヒルサイズ・HS102メートル=があり、小林陵侑(チームROY)は104メートル、103・5メートルの合計250点で7位だった。中村直幹(フライングラボラトリー)は11位、二階堂蓮(日本ビール)は22位。マリウス・リンビク(ノルウェー)が265・5点で優勝した。
複合女子個人NH(HS102メートル、距離5キロ)は葛西優奈(早大)が6位、葛西春香(早大)が7位だった。距離・女子20キロ複合(スキーアスロン)は土屋正恵(弘果ク)が日本勢最高の25位。
ジャンプ男子個人ノーマルヒル(NH)で7位の小林陵は「悪くはなかった。いいゲームだった」。そう言いながら、どこか気落ちしていた。
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大雨が降った会場。日本のエースの飛行は2回ともヒルサイズ(102メートル)を越え、安定していた。でも2年に一度、頂点を決める舞台。ノルウェー、ドイツ、オーストリアといった世界の一線級は、それをわずかにではあるが、上回るジャンプを次々と繰り出した。
優勝したリンビクとは15.5点の差。飛距離、飛形点の積み上げがなければ、このハイレベルな試合は制せない。小林陵は「会心(のジャンプ)だったら、勝っているんじゃないですか」と伸びしろに目を向けた。
五輪で金、2度のワールドカップ総合優勝している28歳。世界選手権は5回目の出場だが、タイトルはない。次なる個人戦は7日に予選があるラージヒル。「ラージはラージで、いいジャンプしたい」。短い言葉に、ぎらつきを感じた。