米労働省が15日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で3.4%上昇した。上昇率は前月の3.5%を0.1ポイント下回り、事前の市場予想(3.4%)通りだった。物価高(インフレ)の抑え込みに向け、米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を当面は高い水準で維持する見込み。
発表後、ニューヨーク外国為替市場では円高ドル安が進み、1ドル=154円台後半をつける場面があった。
2022年6月に9.1%のピークをつけたCPIの伸び率は、その後徐々に鈍化。だが、直近は11カ月連続で3%台での足踏みが続き、FRBがめざす物価目標「2%」とは距離がある。FRBが重視するエネルギーと食品を除いた指数は、3月は前年同月比3.6%上昇だった。
FRBのパウエル議長は14…