漫才の頂上決戦「M―1グランプリ2024」の決勝が12月22日に開かれます。20回目の開催となる今年は、過去最多1万330組がエントリーし、決勝で争う10組のうち9組が決まりました。
きてれつなネタと個性的なキャラクターで周囲を圧倒する「真空ジェシカ」(2012年結成、プロダクション人力舎所属)は、4年連続の決勝進出。M―1での最終目標がコンビで異なるという2人に、本番に向けての意気込みを聞きました。
――4年連続の決勝進出です。これまでとの違いや成長した部分はありますか。
川北茂澄 ガツン、ガッツ!
ガク 彼のギャグですね。こんなにずっと決勝に出るとは思わなかったんで、早く優勝したいです。でも、M―1の楽しみ方や動き方が他のコンビより分かってきました。
――どういうことですか?
ガク ネタが終わったら、なるべく早く荷物をまとめておくんですよ。番組が終わった後、バスで移動することになるので。密着のカメラの位置なんかも把握しています。
川北 テレビ局についたら、まずは(決勝直前に残り1組のファイナリストを決める)敗者復活戦を見ますね。高みの見物をするんです。「俺たちはこいつらに勝ったんだ」って。で、ネタを見て、それがうけてて、だんだん思ってくるんですよね。「あ、そっか。こいつらが敗者復活で来るのか」って。
ガク まくられる可能性に、そのときは気づけないんですよ。敗者復活戦って相当面白いですから。本番より盛り上がってるって言う人もいますし。
――昨年優勝した「令和ロマン」が今年も出場します。彼らに勝ちたい気持ちは強いのではないでしょうか。
ガク 令和ロマンって、番組を盛り上げようって考え方なんですよ。僕らはいかにテレビに長く映るかとか、そういうことしか考えていなかったんで、すごいですよね。
川北 出番の順番次第ですね。4番目か5番目でネタをやりたいです。
――4年連続の決勝進出となると、どうしても9回連続で決勝に進んだ「笑い飯」(2010年優勝)がちらつきます。かつて優勝を経験した先輩たちに、何かアドバイスをもらいましたか。
川北 ネタの相談は、しても…