国民宿舎の「宿泊利用率」で35年連続で日本一を続けている茨城県日立市の「鵜(う)の岬」は22日、年末年始期間(12月30日~1月5日)の宿泊者を決める抽選会を開いた。7日間の応募枚数は計3620通で、抽選により当選者258組を決定した。
最も人気が集中したのは12月31日で、競争倍率は45・1倍だった。平均競争率は14倍だった。応募はがきの枚数は、2021年に1グループにつき1枚と応募規定を変更してから最多だった。
抽選会には、木村大樹・日立警察署長や県、市の担当者ら7人が立会人として出席した。
国民宿舎の宿泊利用率1位
鵜の岬は、23年度の宿泊利用率は79・8%で、全国に45ある公営国民宿舎の中で1位。1989年度から宿泊利用率1位を守り続けている。太平洋を一望できる温泉大浴場などを備えている。
宇佐美泰重支配人は「これだけの応募はがきをちょうだいしてありがたいです。お客様に喜んで頂けるような年末年始らしいイベントを準備してお待ちしております」と話した。
大みそかは年越しそばの提供や、元旦は日の出にあわせて鏡割り、ジャンボだるまへの願いごとの書き込み、餅つきなどを準備しているという。(張守男)
宿泊の予約をするには
国民宿舎「鵜の岬」の宿泊予約は電話で受け付けている。利用日の3カ月前の月初めから。ただし12月と1月の予約は、年末年始をはさむ関係で10月1日から予約を始めた。年末年始や夏季の特定期間の予約は、基本的に往復はがきでの抽選となる。
12月1日からはインターネット予約も始め、電話予約と併用する。「鵜の岬」の公式ホームページ(https://www.unomisaki.com)に専用ページを設け、12月から来年2月分までは電話予約で埋まらなかった部屋が対象。3月分は2割程度をネット予約にする予定だ。問い合わせは「鵜の岬」(0294・39・2202)。