阪神・淡路大震災から30年を迎えた17日、奈良県天理市の天理中学校では、当時の生徒らが用意したおにぎり約2万個を神戸市までヘリコプターで運んだ元海上自衛官の横野正和さん(71)が講演した。
地震発生の翌日、3人の生徒が生徒会顧問だった尾上雅弘さん(64)に「私たちにできることはないでしょうか」と食による支援を直訴した。道路が寸断され、尾上さんは「できないだろう」と思ったが、生徒の熱意に打たれ、自衛隊に連絡した。1万個のおにぎりを条件に、空路での搬送準備が始まった。
激励の手紙 静まりかえる作戦室
1月19日、衛生面に配慮し…