平壌で2024年6月19日、包括的戦略パートナーシップ条約に署名し、握手する金正恩総書記(右)とロシアのプーチン大統領。朝鮮中央通信が配信した=朝鮮通信

 北朝鮮の朝鮮中央通信は25日、同国を19日に訪問したロシアのプーチン大統領が金正恩(キムジョンウン)総書記に感謝のメッセージを送った、と伝えた。

 プーチン氏は金氏と平壌で首脳会談し、「包括的戦略パートナーシップ条約」に署名した。一方が武力侵攻を受けて戦争状態になった場合に「軍事的およびその他の援助を提供する」などと明記された。両国の軍事協力の加速が懸念されている。

 同通信によると、プーチン氏は約24年ぶりとなった今回の訪朝について「モスクワと平壌の関係を前例のない高い包括的な戦略的パートナー関係の水準に引き上げたもので、特別な意義を持つ」と強調。「各分野で有益な協力を進めていける新たな展望が開かれている」として、協力強化に期待を示した。

 プーチン氏は金氏について「ロシアの地でいつでも待っている貴賓であることを忘れないでほしい」とも述べた。プーチン氏は訪朝の際に、次回の首脳会談をモスクワで開きたいという考えも表明していた。(ソウル=稲田清英)

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