日本の少子化が加速している

 2024年に生まれた子どもの数(外国人を含む、出生数)は、72万988人で9年連続で減り、過去最少となった。厚生労働省が27日、人口動態統計(速報値)を発表した。少子化が進んでおり、ペースは勢いを保ったままだ。

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 出生数は23年の速報値と比べて3万7643人(5.0%)減少した。子どもの数が100万人の大台を割ったのは17年。以来、減少率は前年比3~5%程度で、24年も高止まりした。

 国立社会保障・人口問題研究所(社人研)が23年に発表した将来推計人口によると、24年は77万9千人にとどまる見通しだった。実態は、少子化がより進むと想定した低位推計の69万人に近い形となった。

 低位推計では40年に出生数が60万人を下回るとしている。

 厚労省の担当者は、出生数が減り続けている要因として晩婚化や晩産化などを挙げたうえで、「複雑に絡み合っている」と指摘。「近年はコロナ禍の影響もあったのではないか」とみる。

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