1年のうち春と秋、それぞれ2日間だけ公開される装飾古墳がある。福岡県桂川町寿命の王塚装飾古墳。10月19、20日の特別公開を前に実物大レプリカを見ようと、古墳の隣にある王塚装飾古墳館へ足を運んだ。
馬が描かれた石室の入り口。腰をかがめて内部に入ると、壁一面に、天井に、色とりどりの装飾がある。赤、黒、緑、黄色、白、青っぽい灰色の6色が使われているという。
町教育委員会文化財担当の長安慧さん(30)によると、全国に720基ほど確認されている装飾古墳の中でも、配色の多さや描かれた面積は随一。全国でも特に貴重な遺跡で、国の特別史跡に指定されている。
壁には三角形の幾何学模様に…