時速194キロで死亡事故を起こしたことが「危険運転」の罪にあたるのかが争われた裁判員裁判の判決が28日、大分地裁で下される。速度についての具体的な定めが法にないなか今回のケースがどう判断されるのか注目される。
「加速する感覚を楽しみたくてアクセルを踏み込んだ」
12日の被告人質問。被告の元少年(23)は事故に至る経緯をそう説明した。
当時19歳だった被告が事故を起こしたのは2021年2月9日午後11時ごろだ。制限速度60キロの大分市内の県道でBMW社のスポーツカーを直進させ、194キロで交差点に進入。右折してきた小柳憲さん(当時50)の乗用車に衝突し死亡させた、として起訴された。
「(過去に)高速道路は200~210キロで3回、一般道は170~180キロで5~10回走ったことがある」
被告はそうも明かし、「17…