24日に投開票される鹿児島市長選の期日前投票が20日、鹿児島商業高校(鹿児島市西坂元町)で実施された。選挙権を持つ18歳の高校生に「普段過ごす校内で投票することで、選挙を身近に感じてもらおう」と市選管が臨時の投票所を設けた。
投票は生徒と教職員のみが対象で、2階の会議室に午後4時から1時間設置された。投票用紙の交付や受付係も生徒が担った。投票を終えた松久保海羽(ひろき)さん(18)は「投票は衆院選に続いて2回目だが、緊張した。新市長には鹿児島を盛り上げてくれる施策を期待したい」と話した。同校によると、教職員も含めて16人が投票したという。
市選管によると、市立高校に期日前投票所を設置したのは今年7月の知事選に続いて2回目。18歳有権者の市長選投票率は2016年が27.22%、前回の20年が33.16%だった。有権者全体の投票率は、今回と同じ現職と新顔の一騎打ちとなった16年が過去最低の25.00%だったため、投票率の低下が懸念されている。(井潟克弘)