ベルギーの精神医療改革。「経験ある専門家」はさまざまだ。活躍の場も広がっている。

 ベルギー北部のモルツェルにある精神科病院で正職員として働くリーズベス・フェルメーレンさん(47)は、改革の要となる「モバイルチーム」の一翼を担う。

精神科病院での入院、現在の地域生活について語るリーズベス・フェルメーレンさん=ベルギー・アントワープ、森本美紀撮影

 モバイルチームは、精神疾患がある本人が、できる限り、病院ではなく地域で回復するという理念に基づいて政府が導入。精神科医やソーシャルワーカーらが本人宅を訪問する。

私が私であるために ベルギーの精神医療改革

私が私であるために~ベルギーの精神医療改革④

日本と同じように、精神科医療を多くの民間病院が支えているベルギー。「本人中心」の理念をもとに地域医療へと軸足を移し、長期の入院を減らそうとしています。どんな取り組みなのでしょうか。日本の医療・福祉分野の関係者とともに現地を訪ねました。

経験の分かち合い

 治療の見極めや、買い物の同…

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