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今年で1274回目となる奈良・東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)(お水取り)で使われる松明(たいまつ)の材料を作る「松明調整」が11日、三重県名張市赤目町一ノ井の極楽寺であり、約100人が参加した。
地元の「伊賀一ノ井松明講」が鎌倉時代から続けると伝わる伝統行事で、今年777回目。講員や有志の団体「春を呼ぶ会」、名張高校サッカー部員らが早朝から、近くの山で樹齢112年のヒノキ1本を伐採。中川拓真住職の法要の後、チェーンソーやなたなどで長さ約36センチ、幅9センチ、厚さ9ミリほどのくさび形の板に切り分けていった。講長の森本芳文さん(74)は「東大寺に関わる裏方の仕事は地域の誇り。昨年(の東大寺への運搬は)は雨だったので、天候さえよければ」と話した。
同寺では3月10日、東大寺僧侶も出席して法要を営み、お水取りや運搬の無事を祈願。東大寺には12日に近畿日本鉄道の臨時貸し切り直通列車で運ぶ。午前8時46分に赤目口駅(名張市)を出発し、近鉄奈良駅に午前10時13分着。近鉄が参加者を募集中で、大人2300円、子ども850円、幼児200円。近鉄旅の予約センター(06・6775・3636)へ。